こんにちは!
一般社団法人日本人グローバル化計画推進協会(JAGPP)広報の寺尾です。
理事の野口へのインタビューシリーズ、本日は最終回の<後編>をお届けします。
目次
<後編>
5. 借金8千万円からの今。ようやくやりたい道に戻れた
6. マレーシアに住む3つの理由
7. 今の日本人に必要なこと
—★ これまでのインタビュー記事 ★—
<前編>
1. 約30カ国へ行き、強く感じる2つのこと2. フィリピン人女性の驚きの来日理由
<中編>
3.日本人にとっては当たり前のことが…4.トルコの大学生から何度か言われたこと
(高層マンションが建ち並ぶマレーシア)
【借金8千万円からの今。ようやく自分の道に戻れた】
―野口さんは、マレーシアに住み、複数の会社を経営され、実業家として順調な日々を送っている印象があります。
野口 ありがとうございます(笑)
ただ、誰もが、大変な時期があるとは思うものの、僕自身も「社長を交代して欲しい」というので、いいよと気軽に引き受けたら、銀行が次々とやってきて、サインを求められ、一瞬にして借金が8,000万円になった経験があります。
今となっては、借金1億円を突破しなかったことがもったいなく思いますが、会社員時代に会社に大きく貼ってあった「するな安請け合い」というのを思い出しました(笑)
それも、社長が交代したことで、社内の不満が一気に爆発し、社内が本当に大変なことになりました。
お金も大変でしたが、お金以上に大変で、本当に辛かったですね…。
半年程度で問題を解決して、マレーシアに戻るつもりでしたが、その後、結婚して、子どもができたこともあり、マレーシアに戻るまで、結局は、6年もかかってしまいました。
正直に言えば、6年も潰してしまった、という思いもあります。
しかし、それも終わりました。
「ようやく自分の道に戻れた!」
という、喜びの中、今は仕事をしてます。
僕の夢は、「世界で使われるITサービスをつくること」。
そのためには、自分自身がグローバル化していかなければなりません。
今でも自分やスタッフが日本以外にもおり、スタッフも全世界にと思っています。
自分自身や自分の会社もグローバル化しながら、同じようなことを考えている同志の人たちとも、共にグローバル化していきたいです。
オリンピックに例えるとしたら、オリンピックの主催兼選手、という感じですね。
(マレーシアのショッピングモール。オシャレで大きい!)
【マレーシアに住む3つの理由】
―そもそも、なぜマレーシアに住んでいるんですか?
野口 僕にとっては、そんなに遠いところに住んでる感覚はなく、東京に対して、静岡県ぐらいに住んでいる感覚です(笑)。
逆に、別に日本でなくてもよくのでは? という気持ちの方が強いです。
旅行が趣味だったので、東南アジアの国はだいたい回りました。
マレーシアを選んだ理由は、3つあります。
①都会と自然の両方がバランスよくあること、
②世界2大言語である英語と中国語を使う国であること、
そして何より、
③マレーシアの方がとても親切で誠実で、人柄がとてもいいことです。
日本人は今だに、マレーシアというと、ジャングルをイメージする人がいます。
今や、タワーマンションが建ち並び、大きなショッピングモールもある国なのに。
「成功したら海外に引っ越したいです」と言われる方がいるけど、そういうわけじゃない。
そもそも、こっちの方が生活費はずっと安いです。
マレーシアでは、特に小さな子どもが一緒にいると、街でも気軽に声をかけられるのもいいですよ。
とてもフレンドリーです。
子どもも自分から「Hi!」と声をかけるようになりました(笑)
東京にいるときより、子どもの笑顔が増えてます。
小さな子どもと食事に行くと、怒られるどころか、店員さんが、喜んで抱っこしてくれるんですよ。日本じゃ考えられない。
心が豊かになると思います。
【今の日本人に必要なこと】
―野口さんが、今、日本に住む日本人に伝えたいことは何ですか?
野口 伝えたいだことなんて、偉そうなことは言えませんが、ただ、どんどん外に出て、ほんとうの姿を知ってほしい。
国外へ出て、さまざまな経験をし、体感をしてほしい。
マレーシアはジャングル地帯ではありませんし、東南アジアももはや日本より遅れているというには、大きな誤解だと思います。
そして、日本人が大切に思っていることと、他の国の方が大切に思っていること、その違いも体感できると思います。
それができると、自分の中に新しい価値観が形成されてきます。
できれば、1ヶ月くらい住むと、日本とは違った価値観をつかめると思います。
はじめにもお伝えした通り、
「このままでは日本がヤバイ!」
と気づいて、一緒に現状を変えていきたい。
「こうあらねばならない」という固く、縮こまった発想ではなく、もっと柔軟になりつつ、相対的に日本の経済力も落ちていっている現実を知って欲しい。気付いたら、日本が置いていかれていた、とならないように前進して行かなければと思います。
そして、諸外国では、価値を認められていることが多いので、日本人としての自尊心を高め、誇りを持ってほしい。
適度な危機感と、柔軟性、そして、日本人としての誇り、これらが、今の日本に必要なのだと思います。
僕自身も、よりグローバル化して、活躍しようとしているイチ選手です。
共に世界とつながって、前進していきましょう!
野口洋一【のぐちよういち】
★東京都出身 ★O型
★趣味:海外旅行。本文中にも出てきたが、これまでに、アメリカをはじめ、ヨーロッパ(東ヨーロッパ含む)、東南アジア、中南米なども含めた20〜30カ国に旅をした。
★子どもの頃の夢:学者。アインシュタインが好きで、宇宙物理学を学び、「ノーベル賞をとりたい!」と思っていた。幼稚園児のころは、「プラモデル屋さん」。
★座右の銘:「できるかではない。やるのだ」
(英語イベントにて。みんなで、グローバルの「G」サイン)
<インタビューを終えて>
「大人になってからのほうが楽しい」という野口。
好奇心を全開にして、仕事もプライベートも楽しみ、柔軟に生きる姿を、私たちに見せてくれています。
JAGPPとともに、どうぞよろしくお願いいたします!